生まれて初めてアメリカの地を踏んだ私。
恋人に会うために海外に行くのに、結局その目的がなくなってしまったとなると、一体何を楽しみに行けばいいのか・・・
なんて悲しい気分になっていたかといえば、案外そんなこともありませんでした。
2018年10月、私はひとり日本からはるか離れたアメリカへと旅に出ました。
飛行機の中では、不思議と音信途絶えた彼のことはほとんど考えませんでしたね。
なぜなら、そんなことよりも、あまりにも無計画で出発してしまった旅をどう挽回していくか、これが私の中で最大の課題だったからです。

サンフランシスコに2週間?
そんなにすることや行くとこがサンフランシスコにはあるのかしら。
そもそも3泊しか宿も手配してないけれど、本当にこの先大丈夫なのか?私。
そんなことばかり考えていると、案外あっという間にサンフランシスコへ到着。
アメリカ到着だな。
なんて思いながら荷物をピックアップして空港の外に出たときに、一瞬猛烈な寂しさが押し寄せてきました。一瞬だけです。
本来ならここに彼が迎えにきてくれていたのに。
でも落ち込んでる暇はありません。
だってここからは2週間、泣いても笑ってもアメリカで過ごすわけだし、せっかくなら楽しい旅にしたい。
そう、このときこの瞬間に私の気持ちは180度切り替わりました。腹をくくるとはこのこと。
もう悲しくない。
なんかアメリカってやっぱりワクワクするし、絶対いい旅にしよう。
というより、多分いい旅になる気がしてきた!のです。
この切り替えの早さが私に備わっていて良かったと心から思いました。
そもそも、これまで結構恋愛においては嫌な経験をたくさんしたしたくさん傷ついてきたわけで、恋愛絡みのダメージには慣れていたのも事実。

普通だったら、もうしばらく恋はお休みしよう。。とか思うんだろうけど、私にはそんな風に思ったことは一度もなかったんです。
・・・バカなんじゃないか?
と言われると多分そうだと思うのですが、本気で、
「ただ、相手が悪かった、ちゃんと見極められてなかったんだ」
と思っていたので(まあ間違ってはない)、
「次はちゃんとした男と付き合おう」
という結論に行き着いておしまいなのです。ずっと落ち込んだりすることはあんまりなかったです。
この時も私は、とにかくこのアメリカ旅行を いい旅にしよう!
これしか頭にありませんでした。
そしてその思いは嘘みたいに現実になり、これまでのたくさんの旅行の中で生涯最高の旅となったのです。
だってこの旅で会った彼と結婚することになったんですから。5年後に!
次のお話はサンフランシスコがどうだったか、というお話。
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