「初めからこの人は特別だと思った」と付き合っている恋人との出会いを振り返って、そう語る人は結構多いですよね。
でも、私は必ずしもそうとは限らないと思っています。
なぜなら、これまで「この人だ!」と思うたびにうまくいかず、結局見当違いだったのかと思った経験が私にはたくさんあったから。
まあ、男を見る目がある人なら違うのかもだけど、そんなに魔法みたいに「最初から運命だと思ったのよ」なんてことは起こらないと思うんですよね。

2018年10月、本来はアメリカに恋人に会いに行くつもりが、結局ひとり旅になってしまった私は、なんだんかんだ旅を満喫していました。
アメリカ到着3日目。忘れもしない10月20日、一つの出会いがありました。
ここで、今現在私がお付き合いしている彼との出会いについて書いておきたいと思います。
宿泊していたホステルで朝ごはんを食べていたら、この日となりに座ってきたのはドイツ人のITエンジニア?かなんかの真面目そうな男性。
「よかったら午後一緒に観光いかないかい?」
そう誘われたのですが、この日が私のサンフランシスコ最終日だったので(このときすでにマイアミ行きを決めていました)、最後の日は気ままに自分の好きなように動きたいと思った私はあっさり断り、ひとりで散策に行くことに。
向かった先は、サンフランシスコの観光地 “Fisherman’s Wharf”。
天気が良かったのでまあまあ歩いて、そしてバスにも乗ってみたりしながら到着。

綺麗なところですよ。
アルカトラズ島が見えるということで、写真を撮ってる人もたくさん。
とりあえずぶらぶらと歩いていると、声をかけられたんですよね。とある男に。
こんなことはアメリカではよくあることで、ホステルにいても道を歩いていても知らない人と話すことはよくあったし抵抗はないのですがこのときばかりは無視をした私。
なぜなら、声をかけてきた男性が、見た目に軽そうで関わらない方がいいと思ったから。
なのにその彼、結構積極的に話しかけてくる。
そして追いかけてくる。
いよいよひとこと文句でも言ってやろうと思って足を止めたら、手にCDを持ってるんですよ。
そして私に、自分はミュージシャンでCDを売っていると言うことを一通り説明しました。
このとき思ったことは
- 軽いなぁ
- ミュージシャンってそれもラッパーってぜったい怪しい
- そもそも私こんなところで男を捕まえるためにここにいるわけじゃない
- さくっとこの場を終わらせよう
そして、立ち話につきあうこと5分。
向こうが確実にこちらに強い関心を持っていることは明らかだったのですが、早い話が私の好みのタイプではなかったので私はこの時点ではなんとも思っていません。
遊びに行こうよ!みたいなことを言われたものの、私は翌日からマイアミに行くことが決まっていたので、現実的に無理。
そして連絡先くらいは交換してもいいだろうと、そのときは合計10分弱の立ち話と連絡先の交換で終了。

それからはあたりを観光し、美味しいクラムチャウダーを食べてホステルに戻りパッキング。
私の心はすでにマイアミに向いていて、もうそのとき知り合った彼のことなんて1ミリも考えていませんでした。

でも、私はその彼と結局今1年半付き合っています。だから、声を大にして言いたい。
何がどうなるかなんてわからないのです。
冒頭にお伝えしたように、皆が皆はじめから「ビビビッときた!」というわけではないのですから。
一期一会という言葉があるように、出会いは人生においてとても大きな意味を持つことがあります。
どの出会いに意味があって、どの出会いには大した意味がないのかなんて、初めに判断することは不可能。
だからこそ、出会いには一旦感謝してとりあえず受け入れておく、これが後になって人生を大きく変えることになるかもしれないのですから。

もうネタバレでしかないのですが、この出会いから4年が経つ今現在(2022)私はなんとこの彼と婚約中でVISAを申請している最中です・・人生わからないものですよ。
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