どんどん認知が広まってきている、吸水ショーツと月経カップ。
使ってみたいけど、自分にはどっちが向いているかわからない…と迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、吸水ショーツのBambodyと月経カップのエヴァカップを例に、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく紹介します。
吸水ショーツの使い方
まずは吸水ショーツの使い方を説明します。
そのまま履くだけ
吸水ショーツはナプキンとショーツが合体したもの。
ですから、使い方はシンプル!そのまま履くだけです。
Bambodyはハイウエストと浅めの2タイプがあるので、好きな履き心地が選べますよ。
洗濯の方法
吸水ショーツの洗濯は、経血をある程度洗い流してから、他の服のように洗濯機で洗います。
汚れが気になるときはつけ置き洗いがおすすめです。
生乾きはニオイの原因になるので、しっかり乾かしてください。
月経カップの使い方
次に月経カップの使い方を説明します。
折りたたんで挿入
月経カップを使う前にまず手を洗い、カップを折りたたんで挿入します。
カップが開いて膣壁にフィットすれば装着完了。
カップにたまった経血はトイレに捨て、水洗いするとまた使えます。
お手入れの方法
生理の間のお手入れは、1日1回はカップを水・ぬるま湯と石鹸で洗い、生理が終わったら煮沸消毒をします。
エヴァカップは、最低でも2~3ヶ月に1回の煮沸消毒を推奨しています。
吸水ショーツのメリット
では次に、吸水ショーツの3つのメリットを見ていきましょう。
メリット1 ナプキンよりかさばらない
吸水ショーツの1つ目のメリットは、ナプキンよりかさばらないこと。
履き心地は、想像より薄くて快適です。
ナプキンとショーツが一体化しているので、ゴワつきが全然ありません。
Bambodyはタンポン約2本分の吸水力があるので、荷物やゴミがぐっと減るのもうれしいですね。
メリット2 生理の前後にも使える
吸水ショーツの2つ目のメリットは、生理の前後にも使えること。
もうすぐ生理が来そうなときに、あらかじめ吸水ショーツを履いておくと安心です。
生理日がズレてもうっかり服を汚すことがありません。
生理が終わりかけで量の少ない日なら、吸水ショーツだけで1日余裕で過ごせますよ。
メリット3 履くだけなので簡単
吸水ショーツの3つ目のメリットは、履くだけなので簡単なこと。
吸水ショーツの使い方は、履いて・洗って・乾かすだけです。
普段のショーツとほぼ変わらないので、特別な用意はいりません。
吸水ショーツのデメリット
次は吸水ショーツの3つのデメリットを見ていきましょう。
デメリット1 洗濯が面倒
吸水ショーツの1つ目のデメリットは、洗濯が面倒なこと。
吸水部分が何層も重なっているので、きちんと洗えたかどうかがわかりにくく、天気が悪いとなかなか乾きません。
洗いが不十分だと、ニオイの原因にもなります。
デメリット2 経血量や色がわかりにくい
吸水ショーツの2つ目のデメリットは、経血量や色がわかりにくいこと。
吸水部分の黒いショーツが多いので、経血の色はほとんど見えず、経血量は感覚でしかわかりません。
経血は健康のバロメーターでもあるので、しっかりチェックしたい人には向かないでしょう。
デメリット3 履き直すときに冷たい
吸水ショーツの3つ目のデメリットは、履き直すときに冷たいこと。
トイレで履き直すとき、冷えた経血でヒヤッとすることがよくあります。
経血量が少なければ大丈夫ですが、量が多いと経血が表面に残ったまま、という日も。
月経カップのメリット
次は月経カップの4つのメリットを説明します。
メリット1 ニオイが気にならない
月経カップの1つ目のメリットは、ニオイが気にならないこと。
生理のニオイは、経血が空気に触れて酸化することで発生します。
月経カップは経血を体内にためて空気に触れさせないため、ニオイの心配がほぼゼロです。
メリット2 ムレない、かぶれない
月経カップの2つ目のメリットは、ムレない、かぶれないこと。
月経カップはナプキンと違い、皮膚に経血がつかないのでムレません。
皮膚やデリケートゾーンに密着もしないので、かぶれやすい人や敏感肌の人も快適に使えます。
メリット3 経血量や色がわかる
月経カップの3つ目のメリットは、経血量や色がわかること。
実はこれは、月経カップだけのメリットです。
量や色を普段から把握しておくと、異常にすぐ気づけます。
エヴァカップには経血量がわかる目盛りがついているので、病院で「今月は何mlでした」と具体的に伝えられますよ。
メリット4 温泉やプールに入れる
月経カップの4つ目のメリットは、温泉やプールに入れること。
タンポンのヒモが出てしまったり、ヒモに経血がしみてしまったことはありませんか?
月経カップは体内に収まるので、外から見える心配がありません。
カップで膣の内外が区切られ、お湯や水が入ることもないので、タンポンより衛生的です。
月経カップのデメリット
次は月経カップの4つのデメリットを説明します。
デメリット1 慣れるまで使いづらい
月経カップの1つ目のデメリットは、慣れるまで使いづらいこと。
カップの挿入や取り出しは、最初からスムーズにできるとは限りません。
カップが膣内に入り、完全に開いてフィットしないと漏れの原因になります。
カップの装着位置や角度がずれていると、圧迫感を感じたり、カップの存在が気になったりすることも。
カップのベストポジションも、挿入しやすい方法も人によって違うため、コツを掴むまで練習が必要です。
デメリット2 交換のときに手が汚れる
月経カップの2つ目のデメリットは、交換のときに手が汚れること。
カップの交換は、どうしても手に血がついてしまいます。
家や洗面台のある個室トイレならまだしも、それ以外だとけっこう大変。
ウエットティッシュや水を持ち歩く手もありますが、かえって荷物が増えるという声もあります。
デメリット3 消毒が面倒
月経カップの3つ目のデメリットは、消毒が面倒なこと。
カップには拭くだけでは落ちない汚れや菌がつくため、生理が終わったら煮沸消毒が必要です。
煮沸消毒は鍋やレンジを使いますが、家族と同居していたりシェアハウスに住んでいると、キッチンに生理用品を持ち込みにくいですよね。
鍋で煮沸する場合、鍋底や鍋肌にカップがつくと溶けてしまうので、あまり目を離せません。
レンジを使うときは、加熱に適した容器でないとカップが変形することがあります。
デメリット4 トキシックショックの危険性がある
月経カップの4つ目のデメリットは、トキシックショックの危険性があること。
月経カップの間違った使用により、トキシックショック症候群(TSS)という急性疾患を引き起こすことがあります。
月経カップは使用方法を守って、正しく使ってくださいね。
吸水ショーツがおすすめなのはこんな人
次に、どんな人に吸水ショーツがおすすめかを見ていきましょう。
生理周期が不安定な人
まず吸水ショーツをおすすめしたいのは、生理周期が不安定な人。
初潮を迎えたばかりの頃や更年期は、生理が不定期になりやすいと言われます。
ストレスの多い生活や無理なダイエットも、生理周期が乱れる原因。
今日は危ないかな?という日に吸水ショーツを履いておけば、不意打ちで生理が来ても安心です。
タンポンが苦手な人
次に吸水ショーツをおすすめしたいのは、タンポンが苦手な人。
生理用品全体でのタンポンのシェアは6%と言われています。
膣内に生理用品を入れるのが苦手な人って、意外と多いんですね。
そんな人は無理せずに吸水ショーツをどうぞ。
私はなぜかタンポンでお腹が痛くなるので、ずっと吸水ショーツを使っています。
ナプキン等をマメに交換しなくていい人
最後に吸水ショーツをおすすめしたいのは、ナプキン等をマメに交換しなくていい人。
吸水ショーツは、1日に何回も交換しなくていいのですごく楽。
ですが、裏を返せばナプキンより長時間着けっぱなしということでもあります。
経血量がとても多くて、ナプキンを何回も交換する人、ニオイやムレが気になる人は不安かもしれません。
頻繁に交換しなくていい人には最適のアイテムです。
月経カップがおすすめなのはこんな人
次は、どんな人に月経カップがおすすめかを見ていきましょう。
かぶれやすい人
まず月経カップをおすすめしたいのは、かぶれやすい人。
月経カップは皮膚やデリケートゾーンに密着しないので、かぶれやすい人におすすめ。
皮膚に経血が着くこともないので、汚れも気になりません。
性交・出産経験のある人
次に月経カップをおすすめしたいのは、性交・出産経験のある人。
月経カップを使いやすいのはこの人たちです。
これらの経験があると膣が広がりやすく、膣内でカップが開いたときにぴったりフィットするので、漏れることも少ないでしょう。
ツメの短い人
最後に月経カップをおすすめしたいのは、ツメの短い人。
ツメが長かったり、ネイルアートをしている人は要注意です。
長いツメで膣内を傷つけたり、ネイルアートの凹凸部分に菌がついたりするためです。
月経カップを使うなら、ツメは短く清潔にしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は吸水ショーツと月経カップのメリット・デメリットをご紹介しました。
それぞれをまとめると
- ナプキンよりかさばらない
- 生理の前後にも使える
- 履くだけなので簡単
- 洗濯が面倒
- 経血量や色がわかりにくい
- 履き直すときに冷たい
- 生理周期が不安定な人
- タンポンが苦手な人
- ナプキン等をマメに交換しなくていい人
- ニオイが気にならない
- ムレない、かぶれない
- 経血量や色がわかる
- 温泉やプールに入れる
- 慣れるまで使いづらい
- 交換のときに手が汚れる
- 消毒が面倒
- トキシックショックの危険性がある
- かぶれやすい人
- 性交・出産経験のある人
- ツメの短い人
となります。
生理用品は日々進化しています。
ライフスタイルや好みに合うものを探して、憂鬱な日々を少しでも快適に過ごしましょう!
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