文化の違いで分かり合えないことの多い国際恋愛。確かに日本人の物差しで考えたって到底理解できないようなことが外国にはたくさんあります。
私の彼は黒人です。
ここ最近アメリカで起こった悲しい出来事から、アメリカ全土で激しいデモが物凄い勢いで数多く勃発しています。
これに関して私自身とても歯痒い思いをしたので、その経験を皆さんにシェアさせていただこうと思います。
人種差別は今も昔もずっとそこにある
黒人が差別されているのなんて昔のことだろうと思う人もいるかもしれません。でも、実際はそうではありません。
アメリカでは今もなお根強い人種差別が残っています。
例えば、ビジネスのために銀行で融資を得たい場合なんかも、「黒人」だからという理由ですごく難しい条件を付けられることがあります。
白人なら、なんの問題もなくさっと承認されるものが、黒人だからという理由でものすごく大変になる。
もちろん、「あなたは黒人だからだめよ」なんて誰もはっきり言いません。でもあきらかに「扱い方が違う」のです。もう2020年なのに、いまだにこんな理不尽な「差別」が残っているのです。
黒人は「アメリカがルーツではない」と扱われるという驚愕の話
彼からはいろいろなエピソードを聞きました。
でも、その中で私が「え?」と思ったのが彼から聞いた、
「俺ら黒人は本物のアメリカ人ではない、というかルーツがアメリカじゃないと扱われるんだよ」
ということ。
アフリカンアメリカンだから?でもだとしてももうルーツなんて遡れないし、自分も親もおばあちゃんおじいちゃんもアメリカにいたのに、なんでそんな風に扱われるのよ。と思いますよね。
もちろん、歴史的な話をすれば、奴隷制とかももちろん関係していて、そのせいで「白人が黒人よりも優れている」という馬鹿げたイメージを持つ人はたくさんいます。
書いていてもなんだか気分が滅入るので、あまり細かくは書きませんが、つまりは結局
「黒人、というだけで生きていく上で白人の何倍も努力しないと同じ成果が上げられないシステム」
になってしまっているのです。
私がとっても悲しかったこと
私の彼はとても前向きで楽天的な性格です。ポジティブでいることをすごく大切に考えていて、どうしようもないようなことに対してぐちぐちいつまでも文句を言うことは一切ありません。
だから、彼が人種差別について話をするときにも、そんなにネガティブになったり感情的になったりすることがないので、私も聞いていてそれほど心にずっしりくることはありません。
でも、
彼が話してくれていること全てが、やっぱり私にとっては理解ができない。
というより、経験したことがないので意味は分かっても、ちゃんと彼の気持ちになって考えることができないんです。
「分かるよ、それって大変だよね」
「でもそれだったら、こう言うふうにすればいいんじゃない?」
などと同調したり解決策を考えたりすることはできません。
だって、私たちは日本人だし、日本で育った日本人でそのルーツだって日本なわけだから、こんな差別問題を「本当に理解する」なんてことはできるわけがないからです。
私がここ最近すごく悲しいなと思うのは、
- 彼が話してくれているのに、その痛みを和らげることが全くできないこと
- ああ、やっぱり私と彼は全く違うんだな、すごく遠いなと思うこと
です。
いつもだったら、「よかったよ、君がいてくれるからすごく癒されるし元気がでる!」と言ってくれる彼に、そう言わせることができないことが無力でとても辛いです。
人種の壁を乗り越えて一緒に生きていくということ
落ち込んではしまったものの、これは私の努力次第でどうにかできるものではないし、私が落ち込んだところで彼は喜ばないことは分かっています。
結局、同じ日本人をパートナーに持つことと、全く違う国で生まれ育った人をパートナーに持つことの違いはやっぱり大きいなと思いました。
私が今回のことで強く思ったのは、
- 完璧に理解しようと頑張りすぎるのはよくない
- 彼が求めているのは「癒し」!これならいつでも与えられる
ということ。
日本は平和です。何が起こったって、人が暴動を起こして車に火をつけたり、店の窓ガラスを石を投げつけてめちゃくちゃに割ったりすることはありません。
少なくとも今のところそんなことは起こっていないのです。
でも、アメリカはそうじゃない。
一旦コトが大きくなったらもう収集がつかないほどになり、「危険」な状態になってしまうのですから。
まさに今、アメリカの複数のエリアにおいて門限が設定されて、夜は外出できなくなっているらしいですね。
やっぱりこんなことは経験しないとどれだけのストレスなのか、私たちに知る由もないのだと悟りました。
だから、できないことをやろうとするのではなく、やれることをやろうと決めたのです。
愛情と思いやる心、これで十分なんだ!
黒人に対する人種差別は許されることではありません。
でも、私にできることは、残念ながら本当にないのです。彼らの気持ちを理解しようとしたところで、それは無理な話です。だって経験してないのですから。
でも、大切な彼に、愛情と思いやりを持って接することだったらいくらでもできます。結構数日間落ち込んでいましたが、結局はそれだなと思ったのです。
大したことはできないけれど、少しでも私の存在が彼を癒してあげられればなと心から思っています。
なんだか日記のような記事になってしまいましたね・・。
読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
元気を出してポジティブに毎日を過ごすことを心がけてみます!
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